2007/10/17

Mac OS X v10.5 "Leopard" 2007/10/26 発売

300の機能改善がAppleのサイトに公開されていた。

Ruby on Rails環境標準搭載OSである。
Rails, Mongel, Capistranoが標準で組み込まれているとのこと。

また、DTraceも標準搭載とのこと。
どんだけ、である。



TextEditという標準搭載エディタで、OpenDocument型式と、Word 2007 (.docx)の両方の読み書きができるとのこと。



仕事にと個人的に一番利用するアプリであるTerminal.appは、タブ機能が標準搭載されるとのこと。
これで、iTerm.appの遅い表示部分も(特にscreenでテキストレンダリングが重たい気がする)、Terminal.appに回帰して改善できるかというところが気になります。


セキュリティ面では、スマートカード対応機能が強化されたとのこと。
日本でのデバイスメーカーの対応カードリーダーは果たしてでるのでしょうか。


また、Preview.appも強化されるみたいです。PDF編集機能でページ配置やコメント追加ができ、Keynoteに搭載されたアルファ背景の簡単除去機能もできるみたい。


iChatの録画録音機能も標準でできるとのこと。こむぞうの『離れこむぞう』や、Keynoteを使ったビデオ会議も簡単にできるとは。


というわけで、すでにOSだけではなく、標準に付属するツールなども豪華なMac OS X 10.5 Leopardなのであるが、リリースが近づくとどんどん機能が削られたWindows Vistaのアップグレードとはだいぶ印象が違うみたいです。


エンジニアから、ライトユーザまで幅広く一つのパッケージで対応するこの製品構成のデザインはすごいものがあるなとつくづく思いました。



2007/10/14

ソフトウェアは本当に「やわらかいのか」: ソフトウェアと工業製品

blogger.comの記事作成機能で投稿日時を指定できるようになっていた。過去に下書きやアイデアだけメールでためていたものをまじめに整理しないとなぁと、過去未公開記事をあさってみました...。

書く時期によって「ですます」調だったり、「なのだ」調だったり、ネタが古かったりしますが、まぁ、一般的なものについては拾っといた方が良いかもしれないので思い切って載せちゃいます。


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以下のblogで、ソフトウェアが「工業製品」の自動車と同等の工業製品として扱えるかどうか議論されていた。

(a)「ソフトウェア開発」は「モノ作り」ではない
http://blog.gcd.org/archives/50603640.html

(b)「ソフトウェア開発」は「モノ作り」ではない (2)
http://blog.gcd.org/archives/50605536.html

以上のblogでは、「ソフトウェア開発」は「自動車」のような工業製品と同列に考えることはできない、というな話になっています。

この元になった記事は以下のものです。

(c) ITの常識は世間の非常識
http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20060623/104991/?P=1

についてですが、そもそも、この記事の内容自体が多少誤解を受け易いように書いてあるのではないかと思いました。
(この記事を書いている人は、ITを中心に取材する記者さんということでした)

まず、記事(c)の「情報システム」とそのたとえ話の中にある「自動車」が果たしてどのようなものかということです。

  • 自動車 : 工業製品として大量生産されたもの
  • 情報システム : 工業製品として生産された「パッケージソフト」、受託開発ソフト、ASPなどで利用するソフトなど複数該当する

ということで、「情報システム」と同列にするには、自動車はあまりにも自動車(全種類)というカテゴリーの中の一部のような気がします。言葉として、同列に扱えうには、自動車を以下のようにする必要がありそうです。

  • 自動車(一般) : 工業製品として大量生産された「市販車」、オーダー・メードで作られるF1 Carのような「レースカー」、レンタカー??
  • 情報システム : 工業製品として生産された「パッケージソフト」、受託開発ソフト、ASPなどで利用するソフトなど複数該当する

ちょっと、ASPに該当する自動車が思いつきませんが、上記のようになるのではと思います。
(サービスだけ提供するということは、レンタカー、自動車整備、バス、タクシー、輸送業などかな)

ここで、「パッケージソフト」とは、Microsoft WindowsやMicrosoft Office、Mac OS X、iTunes(iWorkというパッケージに含まれる)などという「箱で販売される」、「オンラインでダウンロードできる」ようなものです。広義に定義すると、.rpmパッケージや.debバッケージなども該当するかもしれません。これらは、販売、配布のために定型の型を持ったソフトで、おおよそ工業製品の自動車における「市販車」に該当する部分でしょう。

しかし、(c)の記事の中で議論されている「IT」、「ソフトウエア」、「情報システム」、「システム開発」ということばが指し示しているのは、この記事のなかでは「受託開発ソフトウェア」のことを指し示しているとおもわれます。
また、この記事の中の「世間の人」(エンドユーザ)がこれらを混同して使っているために、この記者自体も混同して文章に使っているのでしょう。

果たして、この記者の書いた記事は、誰が読み手としての対象なのかということでもかわってきますね。

この掲載がbusiness.nikkeibp.co.jpということで、おそらく一般企業人が対象だと思われます。
この「混同した言葉遣い」は、blog (a)(b)を書いた筆者には、おそらくあのように書きたく思わせたのだろう、ということです。
(だが、論点が違うので、単にインスパイアされて書いただけのような気もするけど)

一般企業のビジネス・エンジンとして利用されている「受託開発ソフト」は、記事(c)の締めくくりにあるように、エンドユーザ「F1ドライバ」と開発設計会社「F1 Car開発チーム」とが連携しないと良いものはつくれない(早いF1 Carにはならない)ということになります。

その辺が、(c)の記事ではもうちょっと用語定義などの説明が欲しかったのではないかと思われる部分なのかなぁ。

アナロジー的に、全く異なる分野を比較して分類する場合にも、全体を見渡さないとフォーカスがずれてしまいがちなのかなぁ。

ということで、ソフトウェアが「やわらかく」いものかというと、特に日本では「受託開発ソフト」「カスタマイズ」みたいなことを言っていると、「F1 マシン」「改造カー」ものを日常的に作っていることに成り、ビジネスとしても商品としても「やわらかすぎて、排水溝からどろどろ流れ出してしまいそう」なくらいに異常な状態なのではないかとも思ってしまったのでした。

まぁ、それを救うのがSaaS(Software as a Service)とかなんでしょうけどね。
(SaaSを「自動車を使った産業」に例えるとなにかは 、とりあえず置いておきます)
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